小山篤 ATSUSHI KOYAMA

Atsushi Koyama
Parity violation 2, oil on canvas, 90x130x3cm, 2018

EN/JP

Works





小山 篤

1978
東京生まれ
2002
多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
2008
東京理科大学理学部第二部数学科卒業

Award

2020
第10回「ものづくり文化展」 最優秀賞 受賞 (株式会社オリジナルマインド/長野)

Solo exhibition

2019
"The Reverse Rotation", (Frantic Gallery/東京)
2019
"Live", Contact Tokyo
2015
Corpus Reassembled. (Frantic Gallery/東京)
2015
MAN MACHINE (Art Stage Singapore Art Fair 2015/シンガポール)
2012
MAN MACHINE (トーキョーワンダーサイト/東京)
2011
MAN MACHINE (マキイマサルファインアーツ/東京)

Group exhibition

2016
SCOPE New York (アメリカ ニューヨーク)
2015
YIA Art Fair, Paris (フランス パリ)
POSITIONS Berlin Art Fair (ドイツ ベルリン)
2014
絵画と彫刻における新しい感性 (Yeo Workshop Gillman Barracks/シンガポール)
2012
Ach,so!? (FRISE/ドイツ ハンブルク)
濃いめ (マキイマサルファインアーツ/東京)
2011
Ach,so!? (マキイマサルファインアーツ/東京)
トーキョーワンダーウォール公募2011(東京都現代美術館/東京)
People are strange (マキイマサルファインアーツ/東京)
2010
ART AWARD NEXT #1 (東京美術倶楽部 東美アートフォーラム/東京)

 頭の中で消化できたものを描き写すのではなく、消化できないからこそ描く。自分が何を選びどのように描いたのか、その痕跡を見てみたい。私は描く造るということに重点を置き制作している。

 見ただけでは納得いかないものを図や補助線を使い確認していく。理解に到達したかに関係なくその残ったものが絵になっていると感じた。理解のために頭の外に出力せねばならなかったものが現れていたからだ。納得いくものならば外に出す必要がない。描かざるおえない何かがあったのだ。ここに描く造るという本質があるのではないか。

 制作の目的は、画面との試行錯誤の結果、画面から出てきたものから自分が何を選び何を無視したか、どのように描いたかを自分自身で確認することである。考えて結論が出ているものを表すための媒介として画面に再現することが目的ではない。

 対象はなんであれ理解するため、その理解を確認するための画面とのやり取りの状態が美術であると考えている。私の興味は作品から主張を読み取ることではなく作者がよく見るために置いた絵の具の痕跡にある。